【標題】 真田昌幸画像
【模写時原本所蔵者】 伯爵真田幸正
【模写年月日】 不明
【寸法】 54,4×29,3
【材質】
【彩色】
[imga]leadbbsfile/upload/2006/10/17/204835.jpg[/imga]
【周辺情報】 向かって左向きの男性像。無文の赤の縁の茵の上に左足先のみをみせて胡座する半僧半俗姿の全身像。剃髪し(あるいは禿げ上がっているだけか)、白の肌着に格子文様の薄朽葉色の小袖を萌葱<もえぎ>色の帯で束ねて着流し、六文銭紋の襟と袖を黒の色替<いろがわり>とした薄墨色(あるいは薄物か)の胴服<どうふく>を萌葱色の胸紐を結んで放ち着にしている。足は素足で、左腰に、金物を金地とした白鮫包みの柄の合口造<あいくちづくり>の腰刀を差す。なお、小袖の裾にみえる赤の表現は不明。右手は握った采配を脚の上に立てて突き、左手は指を伸ばして伏せながら脇息の上に肘ごと置く。脇息は木地で、木目が表されている。面貌は、眉の部分が隆起し、頬骨の張った凹凸のある輪郭で、額の皺は細かい襞をなし、目尻には放射線状の皺が寄っている。毛髪は白髪交じりで、口髭は両端を垂らし、揉上と頬髯は頬骨に沿って連続させ、顎鬚は耳の付け根から顎一帯を覆っている。目の下には下瞼の膨らみに沿った弧線、頬の内側には凹凸に沿って波打つ法令、下顎には口の下の窪みに沿った弧線がそれぞれ描かれており、額や目と口の周りには濃い隈取りが施されている。なお、画面上方には賛の一部と思われる文字が残っている。